産前休暇0日出産 出産当日の話 その2
母に産院まで送ってもらった。
家から出る直前に下着に血がついた。
おしるしだと気づいた。
病棟について、お名前は?と聞かれた瞬間に、また動けないくらいの痛みがきた。
立ち会いは一人まで、ということで(そんな説明もなかったが)母は帰ってもらうこととなった。
助産師さんに部屋に案内された。よくわからんベッドに寝かされた。
NSTをはじめてつけられた。37週4日目であり、まだ検診でつけられたことがなかった。一過性頻脈や、早発一過性徐脈が見られた。
内診され、「子宮口3cm開いてますね まだ後ろですね」 と言われ、
思わず、あと分娩まで何時間くらいかかりますかね、主人は1時間半くらい来るまでにかかるのですが(4月から単身赴任中)と言ったら、もう呼んでくださいと言われたので、Apple Watchで呼んだ。
明け方にはうまれると思いますよ、と言われた。この痛みの程度ならまぁ明け方までいけるか、と思った。
分娩の時にスマホをいちいちチェックしてられないのでApple Watchは非常に助かった。今までの生活の中で一番役に立ったのではないかと思うくらい。
助産師さんが戻ってきて、突然
「私、中高の同級生なんですけど、覚えてますか?」
と言われ、顔を見て、名前を見て、名字は変わっていたが中学で番号前後だった子だと思い出した。
こんな偶然があるもんなのだなぁとしみじみ思ってたら、どんどん痛みが強くなっていって、突然意図せず温かい水が流れでた。破水した。
再度内診してもらい、「高位破水ですね、これは3時くらいに産まれるかも 順調ですね」
と言ってもらえて希望が持てた。
そうこうしてる間に 別の助産師さんがやってきて
「旦那さん 県外じゃなかったっけ 県内2週間滞在してないと立ち会えないよ…」
とか言い出した。
夫は3月末までこの産院の研修医で3月頭まで産婦人科をローテートしていた。夫が単身赴任している病院のある県はかなりの田舎県で感染者数もない日もあり、あっても一桁のところであり、通勤で他県から来る人もいることから、暗黙のオッケーみたいなことを医局長から言われていた。
「こんなに痛そうなのに今言われても困るよね」「医局長にはいいっていわれたみたいなんですけど…(痛みに悶える)」「ちょっと確認してくるわ」
お産を取り上げてくれる先生が、フルPPなら特別にオッケーと言ってくださり、(顔見知りなのもあるが、主人の人柄もありそう…)立ち会えることとなった。
そうこうしてたら再度破水した。またもや高位破水であり、切開してもらうこととなった。
子宮口も5センチ開いているとのことで、よい調子と言われた。
主人が21時30分ごろに到着。6センチ開いていると言われた。この調子だと日を跨がずに産まれるかもしれない、と言われた。
気づいたら、うんちを出すみたいに踏ん張れと言われた。
耐えられないくらい痛かった。今一番痛いとこだからね、と言われた。頭がちょうど挟まってるから、と言われた。これが"スイカがまたに挟まってる"やつか、と思ったが、あまりわからなかった。普通に痛かった、ただそれだけだった。
これが3時間も続くのか、いや3時間なら続かない方か、と思ったが世の中のお母さん達、この痛みに耐えてきたとかすごすぎる、自分のお母さんにも感謝だなと思った。
そうこうしてたら、「もう頭見えてますよ」と先生。先生は出入りしてたので、今回どのタイミングから登場していたか覚えていない。
暑くて夫にタオルをとってもらって適宜拭いてもらっていた。リラックマのタオル。
先生はそのタオルをみて、
「リラックスしてね〜リラックマだけにリラックス〜」
とかこの痛みに悶えている時に言い出して、その場の雰囲気が一瞬ひんやりした。
「赤ちゃん、頭がつかえていて、会陰は少し切れてるけど、こちらでさらに切ったほうがすぐでてくると思うけど、どうする?」
と先生に言われ、迷わずお願いした。
頭が出てくるところが一番痛かった。もう我慢できないと思わず叫ぶレベル。
分娩の途中の先生の内診も猛烈に痛かった。
そうして23時過ぎにうまれた。超安産だった。
産まれてすぐアプガースコアは9点と言われた。
あれ、満点9点でしたっけ?と聞いたら10点と言われた(それはそう)
5分値も9点だった。何が減点ですか?と聞いたら、色だった。
お顔を見た瞬間、二重なのに感動した。二重だー!と喜んでたら、みんな、そこ?という反応だった。
胎盤をにゅるにゅるだされた。
臍帯が真結節になっていた。助産師さんは、初めて見ました!!と感動していた。
そして臍帯がやたらと長かった。
強く結ばれていなくて本当によかった。
元気に産まれてきてくれてありがとう。
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